2023/05/31
3.11の震災から6年が経ちました。
まだまだ、完全に復興には程遠いのに、もう6年も経って
しまったという事実。
セッション中にも、区の放送が入って黙祷をしました。
改めて亡くなられた方々に哀悼の意を捧げるとともに、
被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
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どのぐらいの人たちが、日々の生活の中でこの日のことを
思いながら生活しているでしょうか。
確かに、震災が起きたときは、日本中が生命を脅かされた
恐怖と共にあって。
その時、はじめて、死を意識したときに、
生きているという感覚を味わった方も多かったと思います。
そして、自分が何を大切にしているのか、
よりどころとして生きているのか、はっきり確信できたのでは
ないでしょうか。
日常生活も、
自粛というか、過剰なものをそぎ落として、節電などもありました。
そして、
少し不自由でも、最小限でも、生きていけることを体感できたと思うのです。
その時は、今までが異常に過剰すぎたのだ・・・と思いました。
が、いつの間にか、
震災前の生活に戻っています。
復旧が完了していないのに。
ともすると、人間はすぐに忘れてしまう生き物です。
生命が脅かされている感覚が無ければ、すぐ元の状態に戻ってしまいます。
以前のように、無意識の習慣で、ただ生きているだけになってしまっては
いないでしょうか。
震災は、大切なことを教えてくれました。
目の前に見える風景。
目の前にいる大切な人。
大事な仕事。
それらが、いつも、永遠にあるものではないということを。
ほんの一瞬、瞼を閉じて・・・
そして、
次に瞼を開けた瞬間、
それらが、当たり前のようにあるとは限らないということを。
いつでも、それらは不確実だということを、覚えていてほしいと
思うのです。
だからこそ、
この一瞬、一瞬を、後悔しないように、全力で、生き抜いて
生かされていることに感謝の気持ちを忘れない。。
そんな貴重な機会を、多くの尊い命と引き換えに与えて頂きました。
心から、ご冥福をお祈り致します。